ミュージカル映画が好きだ。
ミュージカル映画が好きだ。
ミュージカルも好きだが、ミュージカル映画は、もっと好きだ。ミュージカルは、舞台の上で完結しているが、ミュージカル映画は、学校や、職場や、ストリートや、現実の風景の中で繰り広げられる。
ミュージカル映画には、外れはほとんどない。"ウエストサイド物語"から、"ララランド"まで、時代も洋の東西も問わず、すべて大好物である。
ミュージカル映画嫌い
ところが、世の中にはミュージカル映画嫌いが、少なからず居るようだ。
彼らが口を揃えて言うには、突然歌いだしたり、踊り出したりする事に違和感があるそうだ。
全く共感できない言い分である。
あなたは、ふと感情が昂った時、歌が口をついてでた経験はないのか? 歓喜の瞬間を迎えたとき、思わず踊り出した経験はないのか?
わたしはある。
いや、勘違いしないで頂きたい。
私とて、一応常識的な社会人である。TPOは、わきまえているつもりだ。人前で、のべつまくなく歌ったり踊ったりしているわけではない。大抵の場合、回りを気にして歌いたい、踊りたいというその感情を押さえ込んでしまっている。頭の中では、歌が流れ、手足で、小刻みにビートを刻んでいるにも関わらずだ。
ところが、ミュージカル映画の登場人物は違う。彼らは感情を押さえ込んだりしない。
歌いたい時に歌い、踊りたい時に踊る。
時に愛の言葉を歌い、また、怒りのダンスを踊る。
そこに違和感など微塵もない。むしろ、誰も歌い出さず、誰も踊り出さない現実社会の方に違和感を感じてしまう。
そう思うのは、私だけだろうか?